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カット野菜のデメリットとは?安全面や栄養面などを詳しく解説

2023年12月12日

「カット野菜のデメリットってなに?」「カット野菜の安全面が心配」などカット野菜の利用について悩んでいる方も多いでしょう。

そこで今回は、カット野菜についてご紹介します。

カット野菜のデメリットや安全面について知りたい方は、本記事を参考にしてください。

カット野菜のデメリットとは?安全面や栄養面などを詳しく解説

カット野菜のデメリット3つ

カット野菜のデメリットと言われる点は、主に以下の3つです。

1.日持ちしない
2.価格設定が割高
3.まるごとの野菜に比べると味が劣る

それぞれについて、詳しく説明します。

日持ちしない

一般的なカット野菜は、消費期限が定められています。店頭に並んでから3日前後の消費期限が設定されており、あまい日持ちしません。

日持ちしない理由として、カット状態が大きく関わっています。

カットされた野菜は、まるごと売られている野菜に比べて切り口の面積が増えます。

日が経つごとに、カットされた部分から変色が進むため、早めに使いきる必要があります。

価格設定が割高

カット野菜は、まるごと売られている生野菜に比べて値段が高めです。
値段が上がる理由として、カット野菜の加工処理が大きく関わっています。
カット野菜が店頭に並ぶまでの加工処理は、主に以下の流れです。

1.野菜をカットする
2.野菜を洗浄する
3.野菜を梱包する
4.スーパーなどに出荷される

加工されていない野菜はそのまま店頭に並びますが、カット野菜は数々の処理を施されたのちに出荷されます。

まるごとの生野菜に比べて加工処理の工程が増えるため、価格が高めに設定されると考えられるでしょう。

まるごとの野菜に比べると味が劣る

カットしてすぐの野菜には、シャキシャキとした歯ごたえがあります。
カット野菜として売られているものは、開封すると空気に触れる面が増えるため、日が経つにつれてしなびやすいです。

また、消毒剤を用いて洗浄されているため、ニオイに敏感な方にとっては塩素系の香りが強く感じられ美味しさが半減する場合も。

カット野菜にも魅力はたくさん!メリット3つ

普段まるごとの野菜を購入している方などからはデメリットの印象をもたれるカット野菜。
しかし、カット野菜にも多くのメリットがあります。
カット野菜のメリットは、主に以下の3つです。

1.料理時間を短縮できる
2.価格が変動しにくい
3.手軽に購入できる

それぞれのメリットについて詳しく説明します。

料理時間を短縮できる

多くのカット野菜は、葉や皮などの廃棄部分をカットして売られています。
可食部のみの状態なので、下処理に時間がかかりません。
カット野菜を利用して短縮できる作業は、以下が考えられます。

・野菜を洗う
・野菜の皮を剥く
・野菜を切る

野菜を鍋に入れ調理するまでの作業がなくなるため、料理時間を大幅に短縮できます。
フルタイムで働いている方や1人暮らしで家事の時間を少しでも楽にしたい方などにおすすめです。

価格が変動しにくい

カット野菜は、物価高騰などの価格変動の影響を受けにくいため、まるごと売られている野菜に比べ価格が安定しています。
野菜は台風などの水災害や猛暑続きによる不作によって価格が変動しやすいです。

しかし、カット野菜はメーカーが農家や加工会社と年間契約を結び一定の価格で生産しています。
レタスなどのまるごとの野菜が高い時期はカット野菜を利用するなど臨機応変に対応すれば、
家計にもあまり影響が出ずに済むでしょう。

手軽に購入できる

カット野菜は、どのスーパーでも購入が可能です。

また、コンビニエンスストアでの購入もできます。野菜を買い忘れた、あと1品欲しいときなどに便利です。

野菜炒めをつくる際はさまざまな野菜を用意しなくてはいけませんが、カット野菜であれば、1袋のなかに人参・キャベツ・もやしなどがまとまっているため、袋を開ければすぐに調理できるのも嬉しいポイントです。1袋100円前後で買えるため、手に取りやすい価格とも言えるでしょう。

カット野菜のよくある疑問について

カット野菜でよくある疑問は、以下の3つが考えられます。

・安全面
・栄養面
・衛生面

カット野菜の洗浄で使用される次亜塩素酸ナトリウムは、食品衛生法で定められています。国で安全性が保証されているため、健康面に支障をきたさず安全といえます。

また、野菜に着色料などの使用は禁止されており、カット野菜にも着色料は使用されていません。(※1)

野菜に含まれるビタミンCなどの水溶性ビタミンは水に溶けだす栄養素と考えられていますが、キャベツを水に浸しても15分程ではビタミンCの変動はほとんど見られなかった実験結果も。(※2)

さらに、ビタミンKなどの脂溶性ビタミンや不溶性の食物繊維が失われることは少なく、まるごと売られている野菜に比べてカット野菜の栄養がすべて劣るとは言えません。

また、茹で調理済みのものや冷凍保存可能なカット野菜であれば、長い期間保存が可能です。熱処理を施されていたり真空パックされている商品は、より衛生的であると考えられます。

1:食品衛生の窓 用途別主な食品添加物2.着色料 東京都保健医療局

2:野菜の旬と栄養価~旬を知り、豊かな食卓を~ 女子栄養大学栄養学部生活有機化学研究室 教授 辻村 卓まさる

まとめ

カット野菜は、日持ちしない、価格が割高などのデメリットがあります。
しかし、料理の時間を短縮できたり、コンビニなどで手軽に購入できるなどメリットも豊富です。

また、消毒で使用される次亜塩素酸ナトリウムは健康への害はないため、まるごとの野菜と同様に安心して食べられます。
カット野菜のデメリットや安全面について知りたい方は、本記事を参考にしてください。