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新生姜の効能とは? 新生姜に含まれる栄養素と健康効果について解説

2023年09月05日

梅雨から夏にかけて見かける白っぽい生姜は、通年入手できる根生姜とは違って季節限定の新生姜です。

新生姜と根生姜には、どのような違いがあるのでしょうか?

新生姜を食べるとどんな効果があるのでしょうか?

本記事では夏が旬の新生姜について、根生姜との違い、新生姜に含まれる栄養素と効能、おすすめの食べ方などを紹介します。

新生姜の効能とは? 新生姜に含まれる栄養素と健康効果について解説

新生姜とは? 根生姜とは何が違うの?

新生姜とは、春に植え付けた種生姜から新しく育った部分を夏の内に収穫したもの。

1年のうちに6月~8月頃にのみ出回る季節限定の食材です。

通年入手できる一般的な生姜は根生姜と呼ばれるもので、しっかりと成熟した秋以降に収穫され、数カ月貯蔵してから出荷されます。

新生姜と根生姜の見た目や食感の違い

根生姜は皮が硬めで厚く、色は濃い黄色をしています。

一方、新生姜は全体的に白っぽい色で、先端は濃いピンク色をしています。

お寿司に欠かせないガリはピンク色をしていますが、これは新生姜の先端についたピンク色のアントシアニン色素によるもの。

根生姜の食感は繊維質が多くて硬めで、千切りにしたりおろしたりして薬味として食べます。

新生姜は根生姜よりも水分を多く含んでいてみずみずしく、食感も柔らかめです。

新生姜と根生姜の味の違い

根生姜は舌にピリッとくる刺激の強い辛みがあり、薬味や香辛料として少量使うだけでも生姜の味わいを楽しめます。

新生姜は、根生姜ほどの辛みはなく、みずみずしくてほんのりとした甘みも感じられます。

味がまろやかで柔らかいので、スライスして生のままでも食べられるのが新生姜の魅力です。

新生姜の栄養と効能

新生姜を食べると、どのような健康効果が得られるのでしょうか?

ここでは、新生姜に含まれる三大栄養素とその効能について紹介します。

ジンゲロール

新生姜に含まれているジンゲロールはファイトケミカルの一種で、生姜の辛み成分の一つです。

殺菌作用、抗炎症作用、発汗作用、保湿作用などがあります。

身体をぽかぽかと温めてくれるので冷え性の改善や、風邪の初期症状の緩和などに効果的。

また、ジンゲロールには末梢血管を拡張させる効果があり、血液の循環が良くなることで体の隅々まで酸素や栄養素を届けてくれます。

また、細胞を酸化させたりサビさせたりするのを防いでくれる抗酸化作用があり、アンチエイジング効果も期待できます。

ジンゲロン

ジンゲロンはジンゲロールを加熱することで発生する成分で、生姜の香り成分の一つです。

発汗作用があり解熱効果や強く熱を下げる効果があります。

また、殺菌作用も強く食中毒の予防に有効。

胃液の分泌を促すので消化吸収や食欲不振の改善に効果的です。

ショウガオール

ショウガオールもジンゲロールを加熱することで発生する成分で、生姜の辛み成分の一つです。

胃腸壁を刺激して血流を高める作用があり、体の深部から熱を作り出します。

基礎体温を高めることで消費するカロリーが増えるため、痩せやすい体作りに効果的です。

シネオール

新生姜に含まれている香り成分の一つであるシネオールには、食欲を増進させる働きがあります。

暑さによる夏バテや食欲不振の解消や、疲労回復に効果的です。

食物繊維

生姜には食物繊維が豊富に含まれており、小腸で糖分や脂肪が吸収されるのを抑制する働きがあります。

腸内細菌を活性化させて腸内環境を整えてくれ、便秘の解消にも効果的です。

新生姜の効能が得られるおすすめ料理

主に薬味として使われる根生姜よりも味がまろやかで柔らかい新生姜は、スライスしたり生のままで食べたりと料理の幅が広いのが魅力です。

ここでは、新生姜の効能が得られるおすすめの食べ方を紹介します。

新生姜のガリ

お寿司には欠かせないガリは、旬の新生姜を使って比較的簡単に作れます。

新生姜の皮で茶色くなっている部分はそげ落とし、先端の赤い部分を少し残すように切り落とします。

繊維に沿って包丁やスライサーなどで薄切りにします。

たっぷりの湯を鍋に沸かして、スライスした新生姜を1〜2分程軽く茹でます。

塩少々全体にふりかけ、まんべんなくなじませます。

生姜が冷めたら水気をしっかりしぼり、昆布だし、酢、砂糖、塩を合わせた甘酢と一緒に、保存容器に移します。

冷蔵庫で2~3カ月保存可能です。

新生姜のつくだ煮

新生姜をたくさん買った時につくだ煮を作り置きして、ご飯のおともとして食べるのにおすすめです。

皮付きのまま5mm幅に切った新生姜を鍋に入れ、かぶるぐらいの水を注いで中火で5分程茹でます。

他の鍋で酒、醤油、水、砂糖をほぼ同量で合わせただし汁を中火にかけ、沸騰したら茹でた生姜を合わせます。

落し蓋をして弱火で約40分ほど、煮汁が完全になくなるまで煮込みます。

新生姜ときゅうりのサラダ

新生姜を使ったフレッシュなサラダは、箸休めにもぴったりです。

きゅうりは縦半分に切ってから薄く斜め切りに、新生姜はなるべく薄くスライスした後に熱湯にくぐらせ冷まします。

きゅうりと新生姜を入れ塩をふって軽くもみ、しんなりさせます。

お酢を加えて混ぜ合わせ、軽く絞った後器に盛りつけます。

まとめ

梅雨から夏頃のみに出回る白っぽい新生姜は、通年入手できる根生姜に比べるとみずみずしくて味もまろやかなのが特徴です。

薄くスライスしてガリにしたりサラダにしたりと食べやすく、いろいろなお料理に使えます。

夏バテ解消、疲労回復、抗炎症作用と健康に嬉しい生姜の栄養素もたっぷり取ることができるので、新鮮な新生姜を見つけたらぜひ購入してみてください。