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沖縄で人気の島野菜ナーベラーとは?気になる食感や調理方法も教えます!

2023年09月03日

ナーベラーという野菜を知っていますか?

ナーベラーは沖縄で栽培されている食用ヘチマです。

本土の人にとってはヘチマはタワシやヘチマ水のイメージが強く、食べられるというのを知らない方も多いのではないでしょうか?

そこで、本記事では本土の人にはあまり知られていない島野菜、ナーベラーについて解説。

ナーベラーを使ったおすすめのお料理も紹介します。

沖縄で人気の島野菜ナーベラーとは?気になる食感や調理方法も教えます!

ナーベラーとは? 沖縄のへちま

「ナーベラー」と聞いても、何のことだか分からないという方も多いかもしれません。

ナーベラーとは沖縄の方言でヘチマを示す言葉です。

ヘチマというと一般的にはタワシやヘチマ水などの用途で使われていますが、沖縄では食用のヘチマが栽培されています。

ナーベラーは沖縄を代表する島野菜の一つでもあり、ナーベラーを使った郷土料理も多くあります。

ヘチマは食べられるの?

ヘチマというとタワシのイメージが強いため、繊維質が多くて食用には向かないように感じる方も多いでしょう。

確かにヘチマは成熟すると繊維が多く硬くなってしまいます。

大きく成長したヘチマは食用には向きませんが、開花から間もない若い実は柔らかく、種も食べられます。

沖縄でナーベラーとして栽培されているヘチマは、開花後2週間頃に収穫されたものです。

ナーベラーの味や食感

ナーベラーの味はクセのない淡白な味わいで、島野菜初心者でも食べやすい野菜です。

果肉は柔らかく少しぬめりがあるのが特徴で、煮込むと自然なとろみがつき滑らかな舌触りです。

淡白でクセがなく調理するととろりと柔らかくなるため、ナスに似た食材です。

ナーベラーの栄養価

ナーベラーはビタミンK、葉酸、食物繊維が豊富な野菜です。

ビタミンKは血液凝固、骨の健康維持、動脈の石灰化を抑制などの役割がある栄養素です。

葉酸は赤血球の生産を助ける栄養素で、DNAの合成や調整にも深く関わっています。

細胞の分裂や発達を左右するため、胎児や妊婦にとって重要な栄養成分とされています。

食物繊維は、便通を整えて便秘を防ぎます。

また、脂質、糖、ナトリウムなどを吸着して身体の外に排出する働きもあるので、肥満・糖尿病・高血圧などの予防や改善にも効果があります。

茹でたナーベラー100gあたりのカロリーはわずか18kcalと低カロリーなので、ダイエット中の方にもおすすめです。

ナーベラーの旬の時期

ナーベラーの収穫時期は4月上旬から9月下旬にかけてで、旬とされるのは7月~9月頃。

沖縄ではゴーヤーと並ぶ夏野菜の代表格です。

ハウス栽培もされているので、季節に限らず入手することも可能です。

ナーベラーを使ったおすすめ料理

沖縄の夏に欠かせない島野菜、ナーベラーを使った代表的な料理を紹介します。

ナーベーラーンブシー

ナーベラーを使った代表的な料理で、「ンブシー」は豆腐・野菜・豚肉を味噌で煮込んだお料理のこと。

煮込むとナーベラーから甘くてどろりとした「ドゥー汁」が出ます。

水分は基本的にナーベラ―や豆腐から出る汁のみで、足りなければ水を加えてください。

ナーベーラーチャンプルー

チャンプルーと言えばゴーヤーチャンプルーが定番ですが、ゴーヤーの苦みが苦手な方におすすめなのはナーベラを使ったチャンプルー。

ナーベラーとハムやエノキダケを合わせて炒め、中華だしや塩コショウで味を調えた後に、溶き卵を加えて仕上げます。

ナーベラーのお味噌汁

皮をむいて半月キリにしたナーベラーを豚肉と一緒に煮こみ、お味噌で仕上げます。

汁にもとろみがついて独特の食感を楽しめます。

ナーベラーのおひたし

皮をむいてナーベラーは5cmほどの長さに切り、繊維に沿って4〜6等分に切り分けます。

ナーベラーを熱湯で1〜2分ほど煮ます。

ザルにあげて熱いうちに、醤油と鰹だしのつけ汁に入れます。

おろし生姜を入れて味を染み込ませてからいただきます。

まとめ

沖縄ではゴーヤーと並ぶ夏野菜の代表格であるナーベラーは、健康に嬉しい栄養素も豊富で低カロリーのおすすめの食材です。

煮込むととろりとした食感と淡白な味わいでナスに近い野菜なので、島野菜は初めてという方でも比較的挑戦しやすいでしょう。

ナーベーラーンブシーやナーベーラーチャンプルーなど沖縄の郷土料理でおなじみですが、シンプルにお味噌汁に入れたりおひたしにしたりもできるので、ぜひ試してみてください。