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ルバーブはどんな野菜?毒があるって本当?食べ方や保存方法も解説します!

2023年09月24日

ルバーブは緑の葉と赤紫の茎が印象的な野菜です。

スーパーであまり見かけない野菜ですが、健康に良い野菜として知名度が上がりつつあります。

イギリスなどのヨーロッパで好んで食べられている野菜ですが、日本でも徐々に栽培されるようになりました。

今回はルバーブの特徴や栄養素、産地、保存方法について解説します。

ルバーブはどんな野菜?毒があるって本当?食べ方や保存方法も解説します!

ルバーブってどんな野菜?

ルバーブはシベリア南部原産で、和名をショクヨウダイオウ(食用大黄)といいます。

しかし、日本人にとってあまりなじみのない野菜ですので、実物を見たことがない人も少なくないでしょう。

まずは、ルバーブがどのような野菜なのか紹介します。

ルバーブとは

原産地はシベリア南部とされ、一般的に冷涼な地域で栽培されています。

食物繊維が豊富であることから、肉料理中心のヨーロッパで食用として用いられてきました。

一説には古代ギリシアの時代から食用とされていたといいます。

明治時代に日本に持ち込まれましたが、あまり普及しなかったようです。

後ほど詳しく述べますが、ルバーブの葉には毒があるため茎と葉をつなぐ部分(葉柄)を食べます。

葉柄を食べるという点ではズイキやフキと同じです。

ルバーブの種類

ルバーブには赤と緑の2種類があります。

特に赤いルバーブにはポリフェノールの一種であるアントシアニンが豊富に含まれています。

アントシアニンは抗酸化作用が強いため、老化の防止や生活習慣病の改善、疲れ目防止などに効果があるとされます。

含まれる栄養素

ルバーブにはビタミン群やミネラル、三大栄養素、食物繊維が豊富に含まれています。

中でも、カリウムやビタミンC、先ほど紹介したアントシアニンなどは美容や健康に良い影響をもたらす栄養素です。

たとえば、カリウムを取り入れることで体内のナトリウム濃度を一定に保つことができます。

過剰なナトリウムを排出することで高血圧の予防につながるのです。

ビタミンCは細胞の老化防止や免疫力の向上につながります。

豊富に含まれる食物繊維は便秘の解消や満腹感の維持に役立ち、生活習慣病の予防や改善の効果が期待されます。

選び方

おいしいルバーブはみずみずしく、全体に張りがあるものです。

しおれていたり、色が変わっているものは鮮度が落ちている可能性があるので避けたほうがよいでしょう。

赤いルバーブでも緑のルバーブでも味に大きな違いはありません。

ジャムの色を重視するなら鮮やかな赤いルバーブを、やわらかくなりやすいことを重視するなら緑のルバーブを選ぶとよいでしょう。

ルバーブの国内産地

ルバーブは冷涼な気候を好む植物です。

日本国内では標高が高い長野県や緯度が高い北海道での栽培が盛んです。

保存方法

ルバーブは長期間の保存に向いた野菜ではありません。

購入したら10℃以下の場所で保存するようにしましょう。

新聞紙に包んで冷蔵庫で保管すると、1週間程度なら保存できます。

可能であれば購入したその日のうちに調理してしまいましょう。

葉は有毒成分を含むので食べられない

ルバーブの葉は美しい緑色をしていますので、おいしそうな見た目です。

しかし、食べることはできません。

なぜなら、葉には人間にとって毒となる成分が含まれているからです。

食品安全委員会はベルギー安全庁が公表した記事の概要の中で、ルバーブの葉の毒性について紹介しています。

ルバーブの葉を摂取した後で急性中毒の症状が出た事例や、ルバーブの葉が入ったサラダを食べて中毒を起こした事例があると記載されています。

その原因と考えられているのが、シュウ酸やシュウ酸塩、アントラキノンです。

これらの成分が多く含まれているため、摂取すると胃痛・下痢・吐き気・嘔吐・腎臓障害を引き起こす可能性があります。

美味しい食べ方はジャム

ルバーブはケーキやパイ、タルト、ソースなどで用いられますが、最もメジャーな食べ方はジャムではないでしょうか。

ルバーブは少し酸味があるのでジャムの材料に適しているのです。

美味しく食べるには下処理が重要です。

皮をむいて口当たりを良くしたり、切ってから水にさらしてあく抜きをしたりすると、よりおいしく食べられます。

ジャムの場合、食物繊維が気にならないのであれば皮をむかなくても大丈夫です。

砂糖を加えて弱火で煮込むととろみが出てきます。

砂糖と相性が良い野菜で、煮込むとまるでキイチゴのような甘酸っぱいジャムが出来上がります。

ヨーグルトやイチゴと一緒に食べると、なれていない人でも食べやすくなります。

酸味がさわやかなのでシロップやお酒と一緒に付け込む食べ方もあります。

スウェーデンではルバーブを漬け込んだ濃厚シロップジュースである「ルバーブサフト」が食卓に並びます。

まとめ

今回は日本人にはあまりなじみのない野菜であるルバーブを紹介しました。

葉は毒があるので食べられませんが、フキのように葉柄を食べる野菜です。

ジャムにして食べることが多いですが、シロップやお酒につけてもおいしいです。

北海道や長野県で栽培されていますので、現地でルバーブ製品を見かけたときに試してみてはいかがでしょうか。