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ズッキーニってどんな野菜?花を食べる「花ズッキーニ」とは?

2023年09月22日

ズッキーニは北アメリカ南部のテキサス州からメキシコにかけての地域を原産地とする野菜です。

この地に入植したヨーロッパ人の手によって、北米からヨーロッパに持ち込まれました。

その後、南フランスからイタリアにかけての地域で普及しました。

今回はズッキーニの基本知識や栄養素、花ズッキーニの旬や食べ方などについて解説します。

ズッキーニってどんな野菜?花を食べる「花ズッキーニ」とは?

ズッキーニの基礎知識

日本で売られているズッキーニの形はきゅうりに似ていますが、分類上はウリ科カボチャ族の野菜です。

ズッキーニのイタリア語名であるzucchina(ズッキーナ)は「小さなカボチャ」です。

ズッキーニはどんな野菜?

ズッキーニはカボチャの仲間で、和名を「ウリカボチャ」といいます。

カボチャといえばつるを長く伸ばすのが一般的ですが、ズッキーニのつるはあまり長くなりません。

日本で使用されるようになったのはイタリア料理がブームになった1970年代後半とされます。

食べられるのはどこ?

食用にされるのは実(果実)や花です。

実は水分が豊富で南フランスの料理であるラタトゥイユの原料として欠かせない食材です。

原産地である南米ではサラダ、スープなどの原料として用いられます。

一般的に、花は開花後2日ほどで収穫して食用とします。

ズッキーニの栄養素

果実は塩分を排出する効果があるカリウムや美肌効果があるビタミンC、疲労回復に役立つβカロチンやビタミンEを含んでいます。

骨の回復をサポートするビタミンKも含まれています。

花ズッキーニはどんな野菜?

ズッキーニの花には雌花と雄花があります。

雌花には花の付け根に実になる部分がついていますが、雄花にはそれがありません。

実の部分の色は品種によって黄色いものと緑色のものがあります。

花の大きさは雌花も雄花も6〜8cmほどです。

野菜として出荷するときは開花前の状態で収穫します。

花ズッキーニの選び方と鮮度

鮮度を見分けるポイントは花びらの張りで、みずみずしさを感じる方が新鮮です。

雄花の方が雌花よりも傷みやすいので、選ぶときに気を付けましょう。

あまり日持ちしない野菜ですので、購入したその日に調理して食べるのがベストです。

乾燥・高温の環境においてしまうと鮮度が急速に落ちてしまい、食味が劣化してしまいます。

そうなると調理も難しくなるので、鮮度がよいうちに食べてしまいましょう。

また、翌日に持ち越さなければいけないときは必ず冷蔵庫で保管してください。

花の中にキッチンペーパーを入れるなどし、乾燥を避けるための袋に入れて冷蔵庫で保管すると、3〜4日までは比較的良い状態で保存できます。

雌花も雄花も食べられる

雌花であっても雄花であっても、どちらも食用にできます。

正直なところ、味に大差はありません。

生のままサラダとして食べることも可能ですが、下処理をしてからのほうが美味しく食べられます。

花ズッキーニの旬は?

露地栽培の旬とされるのは春から初夏にかけてのシーズンです。

ズッキーニの実がなるのが夏場であることを考えると、花の旬がその前になるのは当然です。

国内で流通しているものの多くは雌花です。

シーズンであっても鮮度が劣化しやすいため取り扱いが難しい野菜です。

花ズッキーニはどうやって食べるの?

黄色の美しい花が特徴的な野菜ですが、どのようにして食べればよいのでしょうか。

ここでは下処理の方法や代表的な料理であるフリットについて紹介します。

下処理の方法

花を開いておしべとめしべを取りのぞきます。

強引に取り除こうとするとせっかくの花が傷んでしまいますので、花に息を吹きかけて空気を入れるとよいでしょう。

花のガクを取り除くと触感がよくなります。

水を入れたボウルに花を入れ、揺らして洗うと形が崩れにくくて便利です。

流水で洗ってしまうと花が傷むので注意しましょう。

最後にキッチンペーパーで水気をふき取ったら下処理の完了です。

花ズッキーニのフリット

代表的な食べ方がイタリア発祥の揚げ物であるフリットです。

サクサクとした食感が楽しめる調理方法ですので、花ズッキーニの料理としておすすめです。

衣をつけてそのまま上げるのではなく、花の中にチーズやアンチョビを詰めることが多いです。

好みによって、ハーブを利かせたご飯やひき肉、魚介のすり身などを入れて揚げてもよいでしょう。

まとめ

今回はズッキーニの基本的な知識やあまり目にしない花ズッキーニの調理方法などについて解説しました。

鮮度が落ちやすい野菜であるため、なかなかスーパーなどで見かけない野菜かもしれません。

国内では宮崎県や長野県で栽培されているため、農家の直売所などで手に入るかもしれません。

見かけたら、ぜひ一度調理してみてはいかがでしょうか。